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“J-ストリーム”
10年の歳月を経て生まれ変わった「日本のフライロッド」
【Jストリームのコンセプト】
「日本の渓流を釣る為のフライロッド」をコンセプトに掲げ2009年春にデビューしたJストリームはヤマメやイワナを釣るフィールドを想定し、
モデル毎にコンセプトを決め、そこに求められる強さやアクションを追求して作られたシリーズです。今回のフルモデルチェンジに際してはその
コンセプトを継承しつつも使用するフィールドを見直し、さらにこの10年間で蓄積されたエキスパートやユーザーからのフィードバックを加味し
て開発に着手しました。ティムコが改めて提案する「日本の渓流を釣る為のフライロッド」・二代目Jストリームです。
【従来のシリーズとの変更点】
Jストリームはモデル毎に使用されるフィールドを想定しアクションや強さを設定しています。このコンセプトは従来と同じですが、今回のモデル
チェンジに際してはブランクの仕上げ方法を変更しブランク特性を変更しました。前シリーズの仕上げ方法は「サンディングフィニッシュ」と呼
ばれるもので、焼成されたブランク表面を研磨し塗装して表面を平滑にする製法でした。現在市場で見られる多くのフライロッドはこの「サンデ
ィングフィニッシュ」で作られています。かたや「アンサンドフィニッシュ」と呼ばれる仕上げ方法は焼成されたブランク表面に出来るテープ目
を研磨せずそのまま残す製法です。今でも一部のロッドに用いられている製法で、今回のJストリームのモデルチェンジに際してはこの「アンサン
ドフィニッシュ」を採用しました。
【 サンディングフィニッシュ と アンサンドフィニッシュ 】
同じブランクを二つの製法で仕上げた場合を比べてみましょう。サンディングフィニッシュはブランクの表面を研磨するため僅かながらカーボン
繊維量が減少する一方塗装が厚くなることで自重が増しブランクの反発力が減少する傾向があります。結果として軽快さは損なわれますがブラン
クの粘りを生み出しやすくなります。一方アンサンドフィニッシュはブランク表面を削らないためカーボン繊維の減少が無く、さらに塗装を最小
限に抑える事によって軽く、反発力に富んだ軽快なアクションを生み出しやすくなります。どちらも一長一短があるのですがそれぞれの特性を生
かしたロッドデザインが重要になります。さて二代目Jストリームでは初代とは異なり「アンサンドフィニッシュ」を採用してアクションや強さを
設定しました。その結果軽く、ブレの無い、そして返り(復元)の速いブランクが生まれ、キャスティング時の精度が向上したのです。
【二代目Jストリームで求めたアクション】
昨今主流となっている日本のキャスティングスタイルやリーダーシステム、また各地域で異なるフィールド環境やシステムの違い、さらには従来
のJストリームユーザーからのフィードバックを考慮してアクションやパワーを設定し直しました。その結果二代目Jストリームはややパラボリッ
クなアクションの初代と比較すると総じてややファスト寄りになり、アンサンドフィニッシュを採用した効果と相まってパワフルで投射性に優れ
たアクションに仕上がりました。
* 付属品: クロスバッグ (※ハードケースは付属いたしません。)
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1.Jストリーム JS792-4
春の里川で使いたい1本
バットパワーに余裕を持たせつつも柔軟に良く曲がる#2ロッド。一見柔らかく見えますがひとたびラインを通して振るとしっかりと曲がりつ
つもシャープさを感じさせる強さを持ったミディアムスローアクションです。速くしっかりと振るとブランク全体が曲がりラインスピードが
上昇、鋭角的な船形ループが生み出されます。フライサイズは#12以下がお勧めです。キャスティングの守備範囲は13m程でそのうち快適なゾー
ンは9〜11mでしょう。早春のぽかぽか陽気の里川が似合う一本です。ラインはSA・JストリームDWF-2Fがお勧めです。
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2. Jストリーム JS663-4
小渓流をタイトに攻める
藪などの障害物がある小渓流で、使いやすいいロッドを目指してアクションや強さを設定しました。バックの障害物をかわしながらオーバー
ハングしている枝の下をタイトループでプレゼンテーションする、そんな状況でもシャープで軽快なアクションによって攻められるロッドです。
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3.New Jストリーム JS703-4
このモデルは「軽快で振り抜けのいいショートロッド」という表現が一番しっくりきます。
中規模までの渓流をドライフライで叩き上がるのが楽しいロッドで、5ヤードくらいから12ヤードくらいが守備範囲でしょう。推奨ライン
はJストリーム、フリークエンシィトラウト、LDL、フィネスです。
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4.Jストリーム JS763-4
小渓流から中渓流をカバー
日本の渓流で汎用性が高いスペックの763-4。一般渓流から山岳渓流や草木に覆われた小渓流までを想定したミディアムアクションです。柔軟で
振り抜けが良く、大型魚の引きにもロッド全体で対応しバラシやティペット切れを防ぎます。強めのバットと柔軟でよく曲がるティップはフライ
サイズを選ばず抵抗のあるブッシーなフライもプレゼンテーションする事が出来ます。キャスティングの守備範囲は12m程で、7〜10mの範囲で最
も使い勝手の良いパワーとアクションになっています。
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5.Jストリーム JS793-4
開けた渓流でロングティペットを駆使するのが真骨頂
初代シリーズで最も人気があったスペックを踏襲したパラボリックアクションの793-4。アンサンドフィニッシュ採用により前モデルに比べ反発
力が向上。さらにブレが少なくなりキャスティング精度がアップしました。一般渓流での幅広い使用を想定し強さを設定、やや長めのリーダーシ
ステムにも対応出来るアクションに仕上りました。キャスティングの守備範囲は13m程でそのうち9〜11mが快適なゾーンです。日本の渓流フライ
フィッシングの基準となるスペックです。
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6.Jストリーム JS803-4
開けた渓流でロングティペットを駆使するのが真骨頂
初代シリーズで最も人気があったスペックを踏襲したパラボリックアクションの793-4。アンサンドフィニッシュ採用により前モデルに比べ反発
力が向上。さらにブレが少なくなりキャスティング精度がアップしました。一般渓流での幅広い使用を想定し強さを設定、やや長めのリーダーシ
ステムにも対応出来るアクションに仕上りました。キャスティングの守備範囲は13m程でそのうち9〜11mが快適なゾーンです。日本の渓流フライ
フィッシングの基準となるスペックです。
ロッド自重: 48g
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7.Jストリーム JS804-4
強さとしなやかさを武器に渓流の釣り上がりから本流のライズフィッシングまで
8フィート4番のロッドに求められるのは本流域でのライズフィッシングや開けた渓流でのブラインドフィッシングにおける使いやすさです。春先
から初夏のライズシーンではミッジサイズからモンカゲロウなどの大型なパターンまで対応出来なければなりません。また繊細なプレゼンテーシ
ョンと同時に風に負けないパワーも必要です。さらに規模の大きい渓流のブラインドフィッシングではキャスト回数が必然的に多くなるためロッ
ドハンドへ負担が増しますがその対策も必要です。これらロッドのパワーやしなやかさ、さらには振りやすさといった様々な要素をバランス良く
融合させたのがミディアムファストアクションの804-4です。キャスティングの守備範囲は16m程で快適なゾーンは10〜13mです。
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8. Jストリーム JS834-4
本流のハッチマッチや大きな瀬の釣り上がりに
開けた大渓流での釣り上がりや春先の本流でハッチマッチの釣りを身上とするロッドです。レングス的に小渓流には向かず開けた渓流から本流域までが守備範囲
でしょう。リーダーシステムはお好みでお使いください。
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