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1. The History of Trout Flies / 鱒毛鉤の思想史
ザ・ヒストリー・オブ・トラウトフライズ
これ一冊で、鱒を釣るフライの歴史がわかる。
本書は、古代ローマ帝国にまで遡ることのできるフライフィッシングの歴史を一冊にまとめたものです。そこに一貫するテーマは、鱒を狙うために創られた毛鉤
の発展が、歴代の釣り人たちが唱える思想・哲学の変遷によって大きく突き動かされてきたという史実の論証です。
素朴な模倣から始まった毛鉤は次第に写実性を高めてゆき、19世紀末のこと、ついには羽虫の雄雌の別や複眼の色まで巻き分けようとする「厳格なる
模倣」の時代を迎えます。これが20世紀に入ると、「模倣とは何か」と問いなおす新たな思想家たちが輩出して、毛鉤をめぐる科学と芸術は絢爛たる展
開をみせるのですが、果たして、彼らのたどり着いた先は前人未到の新境地であったのか、それとも「いつか来た道」の逆戻りでしかなかったのか……。
本書のもうひとつの狙いは、歴史のなかで繰り返されてきたアングラーの人間ドラマをそのままに記録・再現することです。釣りの美学をめぐってときに争い、
ときに協力しながら、歓びと苦しみの彼方に真実を追い求めた人々の織りなす群像劇に、筆者の胸は熱くたぎります。
歴史書は今を映し出す鏡。本書を読み終えた方々に「さて、私はどう釣ろうか?」とご自問頂けるとすれば、筆者にとってこれほど嬉しいことはありません。
錦織 則政
■ 錦織 則政 著 ■ C&Fデザイン 発行
■ A4変形/ハードカバー ■ 395頁(うちカラー36頁)
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2. 【鱒旅-フライフィッシング釣行記集】
■ 黒石 真宏 著 ■ 黒石商店 発行
■ A5版 234頁
半世紀近くフライフィッシングに情熱を注ぎ続ける黒石さんが、これまで書き溜めた釣行記11編で構成されています。
十一編のうち、最初の釣行記は二十代前半、最後は還暦を過ぎてから書かれています。
* まえがき
* 源流帯に棲んでいた野生のニジマス
* 鬼怒川の夕暮れ
* レイルロードランチ
* ドッグフード・フィーダー
* 贖罪プール
* 増水スイッチ
* 四日目の川
* 逃した魚
* スプリット・テイル
* 大日如来無為
* 山麓の用水路
* あとがき
* 文中登場フライパターン&レシピ
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3. オールドワークス / フライフィッシング雑文集
■ 黒石 真宏 著 ■ 黒石商店 発行
■ サイズ: B5版 ■頁: 360頁
フライフィッシングを生涯の趣味と決めた著者が、過去に雑誌等で発表したエッセイを一冊にまとめました。人気連載「フラ馬鹿オ
ヤジの子育て日記」「忍野随想」の他、自身のホームページで発表したエッセイや数多くの写真を掲載。360ページのボリュームな
がら、親しみと共感にあふれた一冊となっています。
【目次】
* はじめに
* フライフィツシング・ジヤーナル〈FFJ通信〉より
* フライの雑誌 「スラックジヤーナル」より
* エツセイ選集
* 連截エツセイ フラ馬鹿オヤジの子育て日記
* 忍野随想
* 「黒石さん、黒石さん」 大木孝威
* あとがきに代えて
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8. Salty Talks / 海フライのフロンティアが見えてくる!
FlyFisher誌上で連載され、好評を博した「海のフライフィッシングに熱い全国18人のインタビューとフライタイイング」が待望の単行
本化。連載時に紹介したフライはもちろん、各人の未公開タイイングも大幅に追加し、日本はもちろん、海外の釣り場でも通用する基本
にして最先端のフライパターンを網羅する。
ニッポンのシーバス、青もの、マグロ、シイラ、アカメ、クロダイ、バショウカジキ、さら
に海を渡った先のターポン、ボーンフィッシュ、レッドフィッシュ、パーミット。真摯に対象魚に向き合ってきたフライフィッシャーた
ちの、思わず納得のノウハウとタイイングテクニックが一堂に見られる貴重な一冊です。
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9. 『淡水魚の放射能』 川と湖の魚たちにいま何が起きているのか
福島第一原発事故以前、日本では淡水魚の放射能汚染はまったく研究されていませんでした。本書の第1部では、チェルノブイリ事故をはじめ世界の核施設による、
知られざる淡水魚の放射能汚染をくわしく掘り起こします。
第2部ではそれらの事例を参考に、福島第一原発の大事故により、いま日本の川と湖の魚たちに起きている放射能汚染の実態を見つめ、汚染の仕組みを考えます。
そしてこれからの汚染の行方を予測します。
選ぶべき未来は森と川と魚たちが教えてくれる。
【著者紹介】
水口憲哉 (みずぐちけんや)
1941年生。原発建設や開発から漁民を守る「ボランティアの用心棒」として全国を行脚し続けている。著書に『海と魚と原子力発電所』『魔魚狩り ブラックバスはなぜ
殺されるのか』『放射能がクラゲとやってくる』『桜鱒の棲む川』『これからどうなる海と大地』『食品の放射能汚染 完全対策マニュアル』(共著)など多数。千葉県
いすみ市岬町在住。資源維持研究所主宰。農学博士。東京海洋大学名誉教授。
■ A5判 横書き 104ページ フライの雑誌社発行
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10. 朝日のあたる川 (赤貧にっぽん釣りの旅二万三千キロ)
29歳、家無し、職無し、彼女あり。 こんな僕にも朝日はのぼる!
上京10年、ミュ-ジシャンの夢はかなわなかった。仕事もアパ-トも捨て、オンボロ軽ワゴンに暮らしながら気になる川で釣りをする。僕に残っているのは、釣りと仲間と彼女のエミ。
─恋あり涙あり冒険あり。崖っぷち無職男の夢は覚めるのか!?
「旅に行かないで!」(エミ)
「みんな、お前の夢に乗ってるんだよ」(先輩)
「お前とうとう漁師になったんが!?」(山形のじいちゃん)
■ 著: 真柄 慎一 カバーイラスト: いましろたかし
■ 巻末解説: 渡辺裕一 ■ 新書判 264頁 フライの雑誌社発行
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